冒頭に「この物語はフィクションである。しかしここに描かれたことは、ほとんどが実際にあった出来事である」と記されていて、献辞が「航空管制官としてその場にいた父へ」となっている。
否が応でも、臨場感を盛り上げてくれます。
舞台は、1953年。スターリンが脳溢血で倒れたことから始まる世界危機を描いています。
スパイが出てきたり、軍人たちの思惑が絡んだり東西冷戦の中の緊張の4日間の物語。
ミグ15とかF-84とか初期のジェット戦闘機が活躍します。
そして、コンソリデーテッド・ヴァルティB36(ピースメーカー)が主人公。
アメリカからヨーロッパまで飛んで行って爆弾を落とすことを考えて作られた爆撃機。
10,000ポンドを搭載し、10,000マイル飛んで行ける「Ten Ten Bomber」として第二次世界大戦中に計画されました。
実際に完成したのは1946年で、最初は6発レシプロ機だったが、水力不足のためジェットエンジンも4発つけられたといいます。
10発機ですよ。
マグネシウム合金でできていたため、墜落すると跡形なく焼失することが多かったという。
マグネシウム合金でできていたため、墜落すると跡形なく焼失することが多かったという。
理科の実験を思い出しました。
怖いですね。
1 ミグ15
2 B-29
3 F-84
4 F-86
5 B-36
6 B-52
7 B-17
8 B-24
9 C-54
1 ミグ15
2 B-29
3 F-84
4 F-86
5 B-36
6 B-52
7 B-17
8 B-24
9 C-54
ハロルド・キング 著
小梨 直 訳
東京創元社
1989年6月2日
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