爆撃機



 600ページの大作。早く読むことには自信があるが、この本には一月かかった。何しろ登場人物が多い上に、一人一人への書き込みが細かい。たくさんのシーンが描かれ、そこに登場する人間一人一人について丁寧にというよりも、しつこいほど書き込んでいる。
 さら風景描写が細かい。遠景だけでなくズームアップして書き込むような場面もある。遠い空の様子から機体のねじの頭まで映画のカメラが追っかけるような描写。
 しかも、600ページかけてランカスターがドイツへ爆撃に行く1日を、攻撃するイギリス側と爆撃されるドイツ側の双方から書き進めている。 重厚。読み応えがある。

1 アブロ「ランカスター」
2 ショート「スターリング」
3 スーパーマリン「スピットファイヤー」MkⅩⅠ
4 デ・ハビランド「モスキート」
5 ドルニエDo217
6 ハインケルHe219
7 ハインケルHe51
8 ハンドレページ「ハリファックス」
9 ビッカース「ウエリントン」
10 ブリストル「ボーファイター」
11 ブリストル「ブレインハイム」(ブレニム:Blenheim)
12 ブリュースター「バッファロー」110
13 ベルP-39「エアラコブラ」
14 ホーカー「ハーツ」
15 ホーカー「ハリケーン」
16 ポールトンポール「デファイアント」
17 メッサーシュミットBf110
18 ユンカースJu88R
19 ラボーチキン「La5FN」
20 ラボーチキン「LaG3」


早川書房
1979年初版
レン・デイトン
後藤安彦 訳

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