攻撃高度4000


この本は、端座して読まなければならない。
1939年から1944年までのドイツ空軍の攻防を丁寧に書き込んだ航空戦史。
ページ数も500ページを越える。
巻末資料もそれだけで1冊の本になるくらいのボリューム。
戦史に焦点があるので、ヒコーキ本というより歴史本。
ポーランド電撃戦、北海での戦い、ダンケルクまでの戦い、英本土航空決戦、地中海(1941)の戦い、ドイツ本土夜間戦闘、バルバロッサ作戦、地中海(1942)の戦い、洋上の航空戦、ロシヤ戦線、ドイツ上空の戦いの11部で構成されている。
ドイツの歴史をまず予習してから読まないとさっぱりわかりませぬ。
少なくとも第二次大戦のヨーロッパ戦線の歴史を頭に入れておかないと厳しい。
ヒコーキの予備知識より歴史の予備知識が問われる。
でも、良い本。
このころのフジ出版社の本は重厚でいい。
カバーとったあとの表紙も素敵。

巻末資料にドイツ重要機種生産数があった。
いろんな本にいつも出てくるDo-17が500機くらいなのに、Me-262が1300機近く生産されたのは驚き。

1 DFS-194
2 DFS-230グライダー
3 PZL-11C
4 PZL-37
5 アームストロング・ホイットワース・ホイットレー
6 アブロ・ランカスター
7 アミオ爆撃機
8 アラドAr-196
9 アラドAr-81
10 イリューシンJl-2
11 ヴィッカース・ウェリントン
12 ウィトリー???(・・・双発爆撃機として出てきたけれどどんな飛行機か不明)
(ホイットレーでないかというコメントをいただきました)
13 カーチス・ホーク
14 グロスター・グラディエーター
15 ゴータGo-242
16 コンソリデーテッドB-24「リベレーター」
17 ショート・スターリング
18 スーパーマリン・スピットファイアMarkⅡ
19 ドルニエDo-172
20 ドルニエDo-17E、Z
21 ドルニエDo19
22 ドルニエDo-217
23 ノースアメリカンP-51「ムスタング」
24 ハインケルHe-111P
25 ハインケルHe-112
26 ハインケルHe-115
27 ハインケルHe-118
28 ハインケルHe-176
29 ハインケルHe-177
30 ハインケルHe-178
31 ハインケルHe-46
32 ハインケルHe-59
33 ハンドレペイジ・ハリファックス
34 ハンドレページ・ハンプデン
35 フィーゼラー・シュトルヒ
36 フェアリー・バトル
37 フォッケウルフFW-190
38 フォッケウルフFw-200
39 ブリスト・ブレニム
40 ブローム・ウント・フォスHa-137
41 ブローム・ウント・フォスHa-138
42 ブロシュ爆撃機
43 ヘンシェルHs-123
44 ボーイングB-17「フォートレス」
45 ホーカー・ハリケーン
46 ポテーズ爆撃機
47 ポリカルポフI-15
48 ポリカルポフI-153
49 ポリカルポフI-16「ラタ」
50 マッキC-72
51 ミグMig-3
52 メッサーシュミットMe-108「タイフーン」
53 メッサーシュミットMe-109D
54 メッサーシュミットMe-110
55 メッサーシュミットMe-163
56 メッサーシュミットMe-209
57 メッサーシュミットMe-262
58 メッサーシュミットMe-410
59 モラーヌ戦闘機
60 ヤクJak-8
61 ユンカースJu-290貨物専用機
62 ユンカースJu-52
63 ユンカースJu-87A、B(シュトウーカ)
64 ユンカースJu-87V1、V2、V3
65 ユンカースJu-88
66 ユンカースJu-89
67 ユンカースJu-90
68 ユンカースK-47
69 ラグLagg-3
70 リパブリックP-47「サンダーボルト」
71 ロッキードP-38「ライトニング」

フジ出版社
カーユス・ベッカー
松谷健二 訳
昭和49年初版

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
匿名 さんのコメント...

はじめまして。
楽しく拝読させていただいています。

「ウィトリー???」はホイットレ-ではないでしょうか?

Unknown さんのコメント...

ううう、そうです。きっと。
Whitley・・・ホイットリー、ホイットレイ・・・・ウィトリーか。

ブッラカムの爆撃機に出てきます。
今度、書こうっと。