ツイン・ムスタング出撃せよ



原題は「STORM BIRDS:No2 THUNDER FROM HEAVEN」。

シリーズ2作目である。
1作目ははるか昔に読んでいて、忘れていた。
いきなり2作目から読むと登場人物たちについての書き込みがないので違和感をもつ。
1作目を先に読んでおく必要がある。

「ハリケーン」ヒューズが主人公だが、1作目では4人のパイロットが群像として描かれていた。
かなりかぶっていた性格(コンピュータが似た性格を選び出している設定なので当然だが)が、2作目ではそれぞれ特異性が出てきている。

2部に分かれていて、主人公がテストパイロットをしている第1部では、ツイン・ムスタングは出てこない。
ページ半ば第2部の朝鮮戦争が始まったときに初めて登場。
確かに、ツインムスタングの登場は劇的であるけれど、題名の付け方に違和感が残る。

第二次世界大戦が終わって朝鮮戦争が始まるまでの間ってのは、前から興味深い時代。
朝鮮戦争での悲惨な戦場の状況がおぞましい。
戦後の緊張した東西の歴史的背景の予習が必要。

文中に出てくる飛行機の名前は、戦後なのでP-○○がF-○○になっている。
Xが頭に着いているのは、実験機のこと。


1 B-17
2 B-24「リベレーター」
3 B-25「ミッチェル」
4 B-26
5 B-29「スーパーフォトレス」
6 BT-13「バイブレーター」
7 C-119
8 C-47
9 C-54
10 F-38「ライトニング」
11 F-39
12 F-47「サンダーボルト」
13 F-51
14 F-80「シューティング・スター」
15 F-84「サンダージェット」
16 F9F「パンサー」
17 PBY
18 RF-51「ムスタング
19 RF-82G「ツインムスタング」
20 T-33
21 T-6
22 X-1
23 XB-36
24 XB-47
25 XF-85「ゴブリン」
26 XF-86「セイバー」
27 XF-89「スコーピオン」
28 XF-94
29 XP-86
30 アラド(とだけしか書いていない)
31 イリューシュンIl-10
32 カーティスF9C「スパローホーク」
33 ハインケルA(とだけしか書いていない)
34 ベルH-13
35 ミコヤン・グレコビッチMig-15
36 メッサーシュミット(とだけしか書いていない)
37 メッサーシュミットMe-262
38 ヤコブレフYak-9


新潮文庫
伏見威蕃
平成6年9月1日

0 件のコメント: