忘れ得ぬ翼




 今年(2007年)の3月に城山三郎氏は亡くなった。父と同い年の80歳。

 城山氏と言えば経済小説が有名だが、実は航空機小説もたくさん書いておられた。自身が志願入隊の海軍特別幹部候補生だった。

 ここに取り上げたのは、いずれも市井の生活者である主人公が戦争時の思い出と現実とを行き来する内容である。コントラストがしっかりとつき、日常の生活をする主人公の心情が伝わってくる。

 月光荘余聞で暗視ホルモンの話が出てくるが、渡辺洋二さんはそのエピソードを取材から書いている。


神々の翼
1 一式高等練習機
2 九七式戦闘機
3 九五式戦闘機
4 I16
5 一式戦闘機「隼」
6 B29
7 グラマン(F6F)

雲からの生還
1 白菊
2 赤トンボ
3 彗星
4 ゼロ戦
5 メッサーシュミット(Bf109)
6 グラマン(F6F)
7 九九艦爆
8 ダグラス輸送機
9 セスナ

死の誘導機
1 銀河
2 二式大艇
3 彩雲
4 九七式大艇
5 B29

生きている化石
1 キ54・一式双発高等練習機
2
3 鍾馗
4 コンソリデーテッドB24

月光荘余聞
1 B29
2 月光
3 彗星
4 銀河
5 彩雲
6 天雷

脱出
1 一式陸攻
2 ダグラス輸送機
3 グラマン
4 九九式軽爆
5 ゼロ戦
6
7 飛燕

赤い夕日
1 B29
2 一式双発高等練習機
3 九九式軍偵察機
4 一〇〇式司令部偵察機

白い項
1 キ六七(飛龍)
2
3 鍾馗
4 九七式戦闘機
5 九八式直掩機
6 シコルスキー(コルセア)


文春文庫
1977年
城山三郎

0 件のコメント: