第二次世界大戦前後の飛行機のフォルムに惹かれて数十年。戦争に使われた飛行機、民間で使われた飛行機、暗い運命を背負った飛行機、栄光に包まれた飛行機・・・そして飛行機にかかわった人間も、興味深いものがあります。そんな飛行機の登場する本を紹介していきます。また、本文に出てきた飛行機をできるだけひろってみたいと思います。
秘めたる空戦
その筋の同好者の間ではかなり有名な本。
ソロモンからニューギニアの戦線で独立飛行戦隊として飛燕で戦った記録。
とてもカッコイイ小沢隊長とマニアックな整備員日野軍曹、そして比類無い天性のカンで飛燕をあやつる主人公松本。
できすぎ・・・かも。
隊長と松本のやりとりはまるで脚本を読んでいるようだし、本人が生きているにもかかわらず本人の手紙をもとに編集したことになっているのも無理矢理感がある。
宮崎駿がとても気にいっていて映画の原作になるのではとか実はすべてフィクションではないかとか書かれているブログもある。
確かに面白い。
これまでたくさん出版された空戦機とは全く違う。
戦闘シーンは圧倒されるし、地上での日野軍曹と松本のかけあいは、F1レーサーとメカニックのようだ。
エンジンをボアアップしたり、重量軽減のために内装に手を入れ、装甲版をはずしてしまうなど改造に改造を重ねる。
松本は携行する弾丸や燃料まで少なくして、飛燕の限界を引き出そうとする。
こりゃマンガだな・・・と思っていたら、ちゃんとコミックになっていた。
「飛燕独立戦闘隊」(大日本絵画,松本 良男,幾瀬 勝彬,滝沢 聖峰)
登場する飛行機
1 三式戦闘機「飛燕」
2 一式戦闘機「隼」
3 B-17
4 P-40
5 A-20
6 九七式戦闘機
7 九七式重爆撃機
8 九九式軽爆撃機
9 一〇〇式司偵
10 B-24
11 F4U
12 P-38
13 F6F
14 二式戦闘機
15 四式戦闘機
「松本!残燃料、進路、すみやかに報告しろ!・・・・・」
光人社
1989年
松本良男 著、幾瀬勝彬 編
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