シリーズ2作目である。
1作目は岡部いさく氏の訳で、今回は変わって栗山洋児氏。
栗山氏はキース・ダグラスのシリーズを多く翻訳している。
かなり違和感がある訳が「オールライト」。
それから「ヨークシャ生まれの男」
会話の中でしばしばこの言葉が出てくるが、そのつどなんじゃいと思ってしまう。
もう少し文脈の中でうまく処理できなかったのだろうか。
それがイギリスだと言われればそうなのかもしれないが、ヘンだと思う。
オールライト、がまんしますよ。
登場する飛行機は言わずと知れたモスキート。
まあ、人物に焦点がおかれた物語なのであまりモスキートがどうのこうのという楽しみ方はないけれど。
死ととなりあわせの日常の描写は重いがとってつけたような恋愛ストーリはあまりいただけない。
もともと映画の脚本だった1作を引き継いでいることもあるのだと思うけれど。
登場する飛行機
1 改修型FBⅥモスキート
2 ユンカースJu88
3 メッサーシュミットMe110
4 ボーイングB17
5 ドルニエ11
6 フォッケウルフ190
7 メッサーシュミットMe109
8 スピットファイアー
9 サンダーボルト
著者 フレデリック・E・スミス
訳者 栗山幼児
光人社NF文庫
2009年